日時: | 平成31年4月18日(木)16時~17時 |
場所: | 加齢医学研究所 実験研究棟7階 セミナー室1 |
演題: | 腫瘍不均一性の理解から細胞状態のプログラム解明へ |
講師: | 原 敏朗 |
所属: | ソーク研究所 |
担当: | 家村 顕自(所属 分子腫瘍学研究分野・内線8490) |
要旨: | グリオブラストーマ(膠芽腫)は極めて予後不良な原発性脳腫瘍で、有効な治療法が確立されていません。私たちは、“腫瘍間及び腫瘍内で見られるグリオブラストーマ細胞の不均一性が、本疾患の理解、診断及び治療の向上を妨げる主要な要因である”という仮説・切り口のもと、以下2段階のアプローチで本疾患理解に向けた研究を行なっています。 1、ヒト疾患に存在するグリオブラストーマ細胞の多様性を1細胞レベルで網羅的に解析し、さらにそれぞれの細胞特異的に相関が観察される因子(遺伝子変異や微小環境因子など)の同定を試みます。 2、介入可能なマウスモデルを利用し、グリオブラストーマ細胞状態の動態や細胞状態を制御する因子の同定を試みます。 本発表ではこれらアプローチによる研究成果に加えて、私たちが構築してきたウイルスベクターを利用した疾患マウスモデルや1細胞レベルでの細胞系譜追跡法などの技術紹介も合わせて行いたいと思います。 |