日時: | 平成30年3月22日(木)午後5時~6時 |
場所: | 加齢研実験研究棟7階 セミナー室1 |
演題: | 拡散MRIによる脳画像の定量評価 |
講師: | 下地 啓五 |
所属: | 東京都健康長寿医療センター |
担当: | 瀧 靖之(所属 機能画像医学研究分野) (連絡先:舘脇 康子 機能画像医学研究分野・内線 8559) |
要旨: | 拡散MRIは非侵襲的に生体脳の白質路を同定、計測しうる唯一の手法です。連合線維は大脳半球内の異なる部位の皮質間を連結します。投射線維は大脳皮質と脊髄など他の中枢神経を連結します。大脳の左右半球間を結ぶ線維を交連線維と呼びます。NODDIは新しく提案されている拡散MRIの手法で、神経突起密度や細胞内体積分画など組織の微細構造に関する情報を得ることが出来ます。拡散MRIを用いた定量解析手法には、関心領域法、白質路を描出し計測するtract-specific analysis、全脳解析法の3つに大別されます。全脳解析法の1つであるTBSSは非線形変換後にトラクトに投影するアプローチです。スクリプトによる自動処理を活用することで、煩雑で間違いの起こりやすい手作業を省き再現性が向上します。また自前のマシン環境に最適化できるようになるので、画像解析研究を効率的に進めることができます。 |