◇平成28年11月4日(金)加齢研研究員会セミナーのご案内 |
日時: |
平成28年11月4日(金)午後5時~ |
場所: |
加齢研実験研究棟7階 セミナー室1 |
演題: |
ICSネットワークの不安定化により引き起こされる染色体不安定性 |
講師: |
丹野悠司 |
所属: |
東京大学分子細胞生物学研究所 染色体動態研究分野 |
担当: |
家村顕自(分子腫瘍学研究分野・内線8490) |
要旨: |
インナーセントロメア-シュゴシンネットワーク(ICSネットワーク)は、姉妹染色分体の接着保護および動原体-微小管の二方向性接続の確立を通じて均等な染色体分配を保障する分子ネットワークである。高頻度の染色体分配異常(染色体不安定性、CIN)は、がん細胞に広くみられる性質の1つであり、細胞のがん化およびがんの悪性化を促進することが示唆されている。最近我々は、種々のがん細胞を含むCIN陽性細胞株において、ICSネットワークの不安定化がCINの引き金となっていることを見出した(Y. Tanno et al. 2015, Science)。本セミナーでは、インナーセントロメア形成の分子メカニズムならびにその不安定化の分子基盤について議論させていただきたい。 |