日時: | 平成28年9月23日(金)午後4時~ |
場所: | 加齢研実験研究棟7階 セミナー室1 |
演題: | 受精卵エレクトロポレーション法によるゲノム編集マウス作製法 |
講師: | 竹本 龍也 博士 |
所属: | 徳島大学先端酵素学研究所・初期発生研究分野 |
担当: | 望月 研太郎(所属 医用細胞資源センター・内線8572) |
要旨: | ゲノム編集技術、とくにCRIPSR/Cas9システムが開発されたことにより、多くのゲノム編集マウスが作製されている。これらのゲノム編集マウスの多くは、マイクロインジェクション法(顕微注入法)により、CRISPR/Cas9システムを受精卵に導入することで作製されている。しかしながら、マイクロインジェクション法は高度な技術であり、実施できる研究者・研究機関は限られている。また、たとえ熟練した技術を有していても、インジェクション操作には多くの時間を必要とするため、ハイスループットにゲノム編集マウスを作製することはできない。 私たちは、エレクトロポレーション法によりCRISPR/Cas9システムをマウス受精卵に導入することで、簡便かつ効率的にゲノム編集マウス作成を行う手法を確立した。エレクトロポレーション法は、高度な技術を必要とせず、簡単な操作で受精卵への遺伝子導入が可能である。また、一度に多くの受精卵(40-50個)への導入が可能であることから、ハイスループットにゲノム編集マウスの作製を行うことができる。 |