日時: | 平成28年8月2日(火)午後5時~ |
場所: | 加齢医学研究所 プロジェクト棟1階 中会議室 |
演題: | 自閉スペクトラム症における共感および善悪判断 |
講師: | 米田 英嗣 |
所属: | 京都大学 白眉センター |
担当: | 瀧 靖之(機能画像医学研究分野) 連絡先:阿部 十也(機能画像医学研究分野・内線8559) |
要旨: | 自閉スペクトラム症 (Autism Spectrum Disorder)とは、社会性および対人コミュニケーションの困難さ、常同行動や過度に強いこだわりなどによって診断される神経発達障害である (American Psychiatric Association, 2013)。自閉症とは、ギリシャ語で「自己」を意味する単語に由来しており、自己に関する認識の非定型さ、非定型な自己認識に基づく他者理解の困難さを示す神経発達障害であると考えられている。 本講演では、第一に、他者の視点に立つ能力である視点取得の機能画像研究、第二に、自閉スペクトラム症成人による自閉スペクトラム症を持つ他者に対する共感的反応の機能画像研究、第三に、行動実験に基づく自閉スペクトラム症児童における善悪判断の研究を紹介し、従来議論されることの少なかった、自閉スペクトラム症を持つ人の視点に立つことの重要性について考察をする。 |