2025年6月2-3日に、カロリンスカ研究所との第2回合同シンポジウムが開催されました。このシンポジウムは、カロリンスカ研究所でアルツハイマー病などの加齢性疾患を研究する研究者と、加齢医学研究所を中心とする東北大学の研究者が参加して開催されたものです。
カロリンスカ研究所は、スウェーデンのストックホルムにある医学系としては世界最大の教育研究機関であり、ノーベル生理学・医学賞の選考委員会があることで有名です。加齢研との交流は、川島隆太前所長がカロリンスカ研究所に留学されていたことに端を発し、2023年には加齢研の研究者がカロリンスカ研究所を訪問して、第1回のシンポジウムが開催されました。
今回は“Brain and Aging”をテーマとして、14の演題が発表されました。1日目には、両研究所の研究者に加えて、薬学研究科の佐々木拓哉先生にもご講演いただき、また医学系研究科の大隅典子先生にはロンドンからオンラインでご講演いただきました。2日目には、特別講演として東北メディカル・メガバンク機構長の山本雅之先生が、東北メディカル・メガバンク機構のこれまでの取組みについてご紹介されました。2日目の午後には、カロリンスカ研究所の研究者に、加齢研の機能的MRIコアファシリティや東北メディカル・メガバンク機構を案内するツアーを行いました。その後、今後の両研究所の連携について議論するミーティングが行われ、具体的な共同研究案や学術協定の締結、2年後にカロリンスカ研究所で第3回のシンポジウムを行うことなどが話し合われました。
国際卓越研究大学として海外研究機関との連携はますます重要になってきており、加齢研が国際的研究拠点として活動していく上でもカロリンスカ研究所との連携を一層深めていく予定です。
シンポジウムオーガナイザー・教授 魏范研、准教授 佐藤 亜希子

プログラム
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Karolinska Institutet – Tohoku University Meeting June 2023 の参加報告