天然還元水の認知機能に対する有効性の解明 〜抗酸化作用を持つ天然還元水の継続摂取によって認知機能が改善〜(東北大学スマート・エイジング学際重点研究センター:瀧靖之教授 / 品田貴光助手)

【概要】
 世界および日本で急速に進む超高齢化社会においては、認知症患者が増えており、脳の健康を維持して認知症を予防し、健康寿命を延伸することが重要です。認知症発症のリスクは様々ありますが、その中で酸化ストレスや糖尿病などが挙げられます。これまでの天然還元水の細胞実験、動物実験、ヒト研究において、活性水素や豊富なミネラルを含む天然還元水が活性酸素 (Reactive Oxygen Species)を除去することや血糖値上昇を抑制することが報告されてきました。よって、天然還元水の摂取による認知機能への有効性が示唆されていましたが、直接的に天然還元水と認知機能の関連を調査した研究はありませんでした。
 そこで東北大学と株式会社日田天領水は共同研究において、健常高齢者が 6 カ月間、天然還元水および水道水のグループに分かれて継続摂取したときの認知機能への影響を調査したところ、天然還元水のグループにおいて注意力(TMT-A)や短期記憶(DS-F)の認知機能が介入後に有意に改善されました。本研究により、天然還元水による認知機能低下の抑制効果が示唆され、今後超高齢化社会における認知症予防や健康寿命延伸に寄与するための基礎的な知見になり得ます。本研究の成果は、2024 年 10 月 2 日に科学雑誌 Heliyon にオンライン掲載されました。

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【問い合わせ先】
<研究に関すること>
東北大学 スマート・エイジング学際重点研究センター
教授 瀧 靖之 / 助手 品田 貴光
TEL: 022-717-8582
Email:nmr_office*grp.tohoku.ac.jp
(*を@に置き換えてください)

<報道に関すること>
東北大学加齢医学研究所 広報情報室
TEL:022-717-8443
E-mail : ida-pr-office*grp.tohoku.ac.jp
(*を@に置き換えてください)