Sars cov-2 等新興呼吸器感染症の飛沫感染を予測する
「咳」発生診断・予測・予防システムの発明
-AI 体表面映像三次元解析を用いた「咳」飛沫感染ブロックシステム-
【研究のポイント】
• 遠隔から人体の喉頭部などの三次元表面映像によって「咳」の発生を、診断・予測・ブロックできる機能を持つシステムを発明し、特許出願に至った。
• 「咳」の発生を予測すれば、アクティブパーティション・能動エアシャッター・アクティブフェイスマスクなどにより、飛沫感染の発症を予防、または、感染源に接触する機会を減少させ感染発症者数を減らすことができる可能性がある。
【研究概要】
現在の Covid-19 の流行が収束しえた後でも、感染の新しい波の発生、さらには別の新興呼吸器感染症のアウトブレイクなどについても、今後とも予断を許しません。
そうした感染拡大を防止する措置として、「咳」の発生予測が可能ならば、アクティブパーティション・能動エアシャッター・アクティブフェイスマスクなどにより、飛沫に接触する機会を大きく減少させることができ、感染数を低下させ得る可能性があります。
東北大学加齢医学研究所の、白石泰之准教授・山家智之教授、大学院工学研究科・医工学研究科の杉田典大准教授・吉澤誠教授らのグループは、Covid-19 等の新興呼吸器感染症において、最重要な感染経路になる「飛沫感染」に注目し、「咳の発生」を体表面三次元映像から、「診断」し、「予測」しうるシステムを発明し、特許出願に至りました(特願 2021-045978)。
現在、流体科学研究所の安西眸助教・太田信教授と共同で流体シミュレーション研究も進められています。
本発明の成果は 2021 年 11 月 1 日に、国際医用生体工学会議 IEEE EMBC で発表され成果が公開されます。
【問い合わせ先】
<研究に関すること>
東北大学加齢医学研究所心臓病電子医学
准教授 白石泰之
教授 山家智之
電話番号:022-717-8517
E-mail:yambe*tohoku.ac.jp
(*を@に置き換えてください)