◇平成30年11月27日(火)加齢研研究員会セミナーのご案内 |
日時: |
平成30年11月27日(火)午前11時~ |
場所: |
加齢医学研究所スマート・エイジング研究棟1階 国際会議室 |
演題: |
メンデルの法則に反する染色体分配 |
講師: |
明楽 隆志 |
所属: |
ペンシルベニア大学 |
担当: |
家村 顕自(所属:分子腫瘍学研究分野・内線 8490) |
要旨: |
メンデルの分離の法則は、一対の相同染色体が減数分裂において均等に配偶子へと分配されることを規定する。しかし、この法則に反して、より配偶子に分配されやすい性質を獲得したDNAの存在が報告されている。このような利己的なDNAは卵母細胞における非対称な細胞分裂を利用し、優先的に配偶子である卵に分配される。このMeiotic driveと呼ばれる現象は染色体の進化に多大な影響力をもつが、その分子メカニズムは未知のままであった。マウスを用いた研究によって、利己的なDNAのための道しるべが紡錘体に存在すること、セントロメアDNAが進化の過程で利己性を獲得するメカニズムが解明された。利己的なDNAが哺乳動物の減数分裂をハイジャックするメカニズムが初めて明らかになった。
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