◇平成30年1月18日(木)加齢研研究員会セミナーのご案内 |
日時: |
平成30年1月18日(木)午後5時~ |
場所: |
加齢研実験研究棟7階 セミナー室1 |
演題: |
MRIで実現するアミロイドβ検出とその問題点 |
講師: |
米田 哲也 |
所属: |
国立大学法人熊本大学 大学院 生命科学研究部 医療技術科学講座 |
担当: |
舘脇 康子 (所属:機能画像医学研究分野・内線 8559) |
要旨: |
アルツハイマー病(AD)の主な病理的原因の一つと考えられている、アミロイドβ蛋白(Aβ)の脳への沈着は、AD発症前に現れることが知られているため、Aβの検出はADの予防的検査法として重要視されている。MRIでも、Aβを画像上で捕捉する研究が進んでおり、新しい画像検査法の技術的・臨床的確立が期待されている。MRIを用いたAβ検出には、様々なアプローチがあるが、そのいずれもAβが示す磁気的特徴(磁性)を用いたものがほとんどである。たとえば、Aβに含まれる鉄が強い磁性が、T2系画像の画像信号の低下をもたらすことを利用したものや、磁性そのものを検出する方法が試みられている。前者では、さらに強い磁性をAβに持たせて画像コントラストを高めるために、Aβに特異的に蓄積する造影剤を用いた研究もある。後者は、MRI位相画像情報が特に磁性の検出力が高いことを利用して、定性的・定量的にAβを検出する方法がある。本セミナーでは、MRIがAβを検出する研究を紹介し、特に位相画像情報を用いて検出力を高めた位相差強調画像化法(PADRE)が実現するAβ検出法とその問題点・展望を議論したいと考えている。
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