◇平成29年3月16日(木)加齢研研究員会セミナーのご案内 |
日時: |
平成29年3月16日(木)午後4時~ |
場所: |
加齢研実験研究棟7階 セミナー室1 |
演題: |
細胞核を細胞の中心へと運ぶ力はどのように発生しているのか? |
講師: |
木村 暁 |
所属: |
国立遺伝学研究所 細胞建築研究室 |
担当: |
家村 顕自(分子腫瘍学研究分野・内線8490) |
要旨: |
細胞内には小さな分子が多数ひしめきあって存在しています。無秩序にも思えるこの分子の集団から、どうやって分子は適材適所に配置し、細胞という空間的に秩序ある建築物を作ることができるのでしょうか? 私たちは「小さな分子が細胞の大きさを測って、細胞内の空間配置を規定するしくみ」に注目して研究を進めています。多くの細胞で核は中央に配置しています。核はどのようにして細胞の中央を認識し、そこまで移動し、留まることができるのでしょうか? 動物細胞では細胞骨格である微小管を利用して中央化が達成されていることがわかっていますが、「どうやって細胞内で長さを測定しているのか?」「核を動かすのにどれくらいの大きさの力が必要なのか?」といった問題は解明されていません。本セミナーでは、線虫(C. elegans)やウニの胚をモデル系とし、細胞の観察とコンピュータ・シミュレーションを組み合わせた解析から明らかになった細胞内のしくみについて報告します。 |