◇ 2025年1月15日(水)加齢研セミナーのご案内
日時: | 令和7年1月15日(水)午後4時~ |
場所: | 加齢医学研究所実験研究棟7階 セミナー室(1) ハイブリッド開催になります。 オンライン(https://x.gd/kareiken) |
演題: | 最先端プロテオミクス技術が開拓する癌研究の未来 |
講師: | 足達 俊吾 |
所属: | 国立がん研究センター FIOCプロテオーム解析部門 部門長 |
担当: | 魏 范研(所属 モドミクス医学分野 ・内線5051) |
要旨: | プロテオミクスは、細胞内の全タンパク質を網羅的に解析し、その発現量、修飾、相互作用を明らかにする技術として、癌研究において不可欠な役割を担っている。近年、質量分析装置の革新的な技術革新により、プロテオミクスはゲノミクスに匹敵するほどのスループットと解析深度を獲得しつつある。これにより、癌の発症や進行に関与する分子メカニズムの解明が進み、新規バイオマーカーや治療標的の発見が加速している。本講演では、最新鋭の質量分析装置を用いたプロテオミクス研究における具体的な成果を示すとともに、超早期診断や個別化医療の実現に向けた新たな展望を議論する。さらに、最新技術の導入がもたらした研究ブレークスルーの背景と、それに伴う課題についても触れる。特に、データ解析の複雑化や運用上の技術的ハードルが明らかとなり、これらを克服するためのアプローチが求められている。これらの知見を共有することで、癌研究におけるプロテオミクス技術のさらなる発展を模索する契機としたい。 |