◇令和2年2月7日(金)加齢研セミナー、キャノンメディカルシステムズARL共催セミナーのご案内 |
日時: |
令和2年2月7日(金)午後5時〜6時30分 |
場所: |
加齢医学研究所 実験研究棟7階 セミナー室(1) |
演題: |
数理モデリングによる生命現象の理解と制御 |
講師: |
島村 徹平 |
所属: |
名古屋大学大学院医学系研究科 |
担当: |
本橋 ほづみ(所属 遺伝子発現制御分野・内線8550) |
要旨: |
生物の複雑な生命現象は、細胞という微小な空間内に分布する生体分子の相互作用により構成される細胞内の分子間ネットワークと、臓器等を構成する細胞間のコミュニケーション、及びそれらの時間的変動によって実現されている。これらのネットワークを構成している分子や細胞の各要素の時空間的位置と定量値(mRNAやタンパク質等の数量)の経時的変化を解析するためには、生成される大量の多次元データを処理・解析・統合し、その中から生体分子・細胞間の相互作用ネットワークを定量的に記述するための枠組みが必要である。本発表では、データサイエンスを基軸として、ネットワークを構成する複数要素の計測値を解析し、多細胞集団が織り成すダイナミクスを解析するための数理科学的アプローチに関する最新の研究成果を紹介したい。また、今後の多細胞研究において発生する課題とその解決法として、マルチスケール解析やマルチモーダル解析のためのデータサイエンスの必要性、さらには近年着目されているAIなどの最先端技術の応用可能性など、今後の展望についても論じたい。
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