スマート・エイジング国際共同研究センターで進めるこのカレッジは、エイジングによる変化に賢く対処し、個人や社会の知的な成熟を目指して今年度で4年目となります。この第四期は地域住民の皆様と東北大学の若手研究者が共に学び合うゼミを行うことになりました。1年を通してゼミに「潜入」しレポートをお送りします。
人間にとって「幸せ」の追求は永遠の課題です。「幸せ」に関する様々な疑問に、主に心理学の立場から科学的に探求し答えを見つけようとします。ゼミでは受講生の皆さま同士の議論、蔵書やインターネットでの情報収集、心理学的手法でのデータ収集と分析実習そして到達した「幸せ」観の発表を行います。
近年、脳機能の研究は基本的な解明からより複雑で実際的な社会での機能へと応用が広がっています。ゼミでは研究者の「出来ること」と実生活での「出来たら良いな」を相互理解し、受講生が自ら具体的な研究のアイディアや実験をデザインし、最新の脳計測機器を使用して実施していきます。
スマート・エイジングの実現には人生の目的に進んでいる実感が重要です。そこに立ちはだかるエイジング(加齢)の変化を価値観、認識の柔軟性で乗り越える場合もあります。ゼミでは脳科学的仮説と参加者独自の仮説・意見を発表し一年間の議論と調査・検討を経て一つの提案をまとめます。