私たちの研究室では、これまで、脳機能イメージング及び実験心理学的手法を核としながら、心を豊かに穏やかに加齢するための方法論的研究を、脳を直接研究対象とした脳科学研究、認知機能向上法開発のための認知心理学研究、認知症予防、メンタルヘルスを対象とした医学的研究、こころや死生観までを対象とした哲学・心理学研究・倫理学研究などを融合して推進してきました。

   また、人間の脳と心の関連、特に子ども達の成長や発達とそれらの脳内基盤を明らかにするため、磁気共鳴画像法(MRI)などの脳機能イメージングと教育学や心理学と融合した発達認知神経科学的研究も行っています。発達における個人差にも注目し、認知機能や性格特性、生活・学習習慣、家庭環境だけでなく遺伝子の調査を行い、それらの相互作用、さらに脳の発達との関係を明らかにしていきます。

 さらに、日常的活動のなかでのヒトの認知・精神状態を読み取り,それを活かしてより良い生活を実現するための技術と方法論の研究・開発も行っています.脳機能計測を中心に,眼,自律神経活動,身体活動,言語活動など多様な情報を組み合わせてヒトの内部状態を読み取り,評価・知覚できるように(可視化/可聴化)し,学習・コミュニケーション・メンタルヘルス・安全性向上など様々な日常の場に応用する研究を推進します。

 川島教授の年齢制限によって、新規の大学院生の募集は行っていません。産学連携研究等は引き続き受け付けておりますので、お気軽にメール(Email: fbi*grp.tohoku.ac.jp<*を@に置き換えてください>)にてコンタクトしてください。